新潟県三条市の国定勇人市長は仕事始めの1月6日午前10時から市役所で約150人の職員を前に年頭の訓示を行い、自信をもって市役所品質に基づいたジャッジを心がけるよう求めた。
国定市長は、この年末年始休暇は異例の長さの9連休だったが、「心身ともに気分一新、この令和2年という年をまた皆さんと一緒に乗り切っていきたい」と始めた。
「もう少しいろんなことに自信を持って取り組んでもいいんじゃないのかというタイミングがそろそろ私たちのまちにも来ているんじゃないかと思っている」。今までは少しでも高みを目指し、“叱咤(しった)激励”の“叱咤”に重きを置いてきたが、振り返って考えると「間違いなく皆さんは、ほかの市町村の職員よりも一生懸命、頑張っているし、一生懸命、プロフェッショナルの意識をもって取り組んでいる」。
いつも不安を抱えたり、ネガティブな思いをもって仕事するのではなく、「自信をもって取り組んでいくことが新たなる仕事を導き出すことの原動力につながる」。笑う角には福来たると言う言葉があるように、自信をもって取り組めば新たな気づきや新たな仕事が舞い込み、結果として好循環につながり、ひいてはまちの活性化につながる。「まずベースとしては自信をもって日々の仕事に取り組んでいただきたい」。
決して慢心しなさいということではなく、自信をもてる環境をいつも整え続けるということは、裏を返すとそれだけ自信をもてる環境に向かって努力をし続けるということに至る。
その羅針盤に“三条市役所品質”があり、そこに書いてある極めてシンプルで当たり前のことをいつも自分が正しく行っているのかと問う。物事ひとつひとつを市役所品質に基づいてジャッジしているかをいつも心がけて仕事に取り組んでもらいたい。
決断や状況判断は必ずしも大きいことばかりでなく、判断、決断の積み重ねになる。神は細部に宿ると言う言葉がある通り、ひとつひとつの積み重ねが結果として自信にもつながるし、自信の積み重ねが新たな縁、新たな福を職員個人にもたらし、その個人の集合体である三条市にいろんな縁、新たな仕事の種が舞い込んでくる。「ぜひ令和2年は、こうしたことを念頭に置きながら毎日の業務に取り組んでいただきたい」。
最後に「どうかくれぐれも健康には十二分に留意をいただいて令和2年、明るく楽しく、元気よく、一生懸命、乗り越えていこうではありませんか。皆さまの献身的な三条市に対する思いを実践をいただけますことを祈念をし、お願いをしながら年頭の訓示とする」と訓示を締めくくった。