新潟県弥彦村の越後一宮「弥彦神社」で1月7日、恒例の「弓始神事」が行われた。毎年1月7日に行われる祭典で、伊夜日子大神さまが武勇に秀でたことにちなみ、新年にあたり神事に弓矢でことしの五穀豊穣と除災招福を祈念した。
拝殿で神事を行い、神前に七草の粥(かゆ)をはじめ特殊な供物を供え、天地四方に向けて弓を鳴らす鳴弦の式を行ったあと、拝殿わきに設けた射場で百射の儀を行い、的をねらって10人の神職が合わせて100本の矢を放った。
的に命中すると「あたーりー」の声が響き渡り、射手は棒を土に刺して立てた。参拝者は息を殺して見学し、的中のたびに拍手していた。ことしは昨年より6本多い75本が当たったという。午後からは一般奉射で、弓道大会で上位となった約30人が矢を放った。