新潟県燕市粟生津地区の小正月行事「塞(さい)の神」が12日に開かれ、粟生津保育園西側に設置した塞の神を燃やして無病息災や子どものたちの健やかな成長を願った。
1995年ごろから毎年行われており、粟生津地区協議会(今井文幸会長)が主催するようになってことしで3年目。ことしは500人が参加した。
会場は雪の中をまたぐように歩かなければならない年もあるが、ことしは雪の気配すらなかった。例年のようにもちつきを行ってつきたてのもちを参加者にふるまったあと、高さ数メートルの塞の神に点火した。
ことしは灯油が多めだったのか、塞の神はあっという間に火だるまになって火勢が弱まった。時折、耳をつんざくようなタケの破裂がする大きな音が響き、御利益を授かろうと顔を赤くしてするめをあぶって食べていた。