1月18日から21日までの4日間、新潟県三条市で開かれた第15回三条市美術展では、会場の三条市体育文化会館が昨年12月に開館したのを記念して4日間とも毎日、ホールイベントが行われた。最終日21日はフィナーレの「音無美紀子の歌声喫茶」が開かれ、350人が来場してテレビなどでおなじみの俳優やタレントがリードするぜいたくな歌声喫茶をたっぷり楽しんだ。
音無美紀子さんは東京都出身の女優。東日本大震災の1日も早い復興を願う復興支援活動、もっと日本を元気にしたいという願いを込めて、2011年12月に仲間たちと「音無美紀子の歌声喫茶」を始めた。全国各地へ歌声喫茶に出向き、収益はチャリティーに充てている。
今回の出演者は、音無美紀子さんとその長女で俳優の村井麻友美さん、連続テレビ小説「おしん」で主演した小林綾子さん、お笑いコンビ「ピンクの電話」の清水よし子さん、タレントでガダルカナル・タカさんの妻の橋本志穂さん、フリーアナウンサーの原元美紀さん、三条市の盲目のシンガーソングライター佐藤ひらりさん。
アコーディオン伴奏の園田容子さん、ピアノ伴奏の菊地沙織さん、そしてゲストに新潟から魚沼市出身で「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第四章エンディングテーマを歌うシンガーソングーライター星野裕矢さんと三条市出身のソプラノ歌手永桶康子さんが出演した。
来場者から歌いたい曲を投票してもらい、くじを引くように箱の中から引いた曲を演奏。懐メロやフォークソング、唱歌などを次々と演奏。出演者らは客席にも入り、客にマイクを向けたり、話しかけたりしながらみんなで合唱した。
「見上げてごらん夜の星を」では、音無美紀子さんと村井麻友美さんの母娘が、はだしになって手話を取り入れたフラダンスを披露。出演者が寄せ書きしたサイン色紙がもらえるテレビ番組の曲のイントロ当てクイズ、小林綾子さんが「おしん」の撮影で使ったハーモニカで橋本志穂さんが演奏するフルートと共演した。
佐藤ひらりさんはオリジナル曲「令和」、永桶康子さんは「乾杯の歌」、星野裕矢さんがオリジナル曲「アイヱ」などを披露。「いい湯だな」を「ここは新潟 いい湯らていの湯」と歌詞を変えて歌うなどし、さまざまな趣向で来場者を楽しませて最後は「今日の日はさようなら」で締めくくった。
出演者らは歌声喫茶を終わると客席へ出て客を見送り。握手したり、一緒に写真に収まったりの大サービスに客は大満足。平日の午後のこともあり、客の大半は年配の女性で、「テレビで見る通りきれいらね」、「昔と全然、かわらない」、「こんなに近くで見られると思わなかった」と興奮していた。