新潟県三条市の栄サービスセンターに子どもの居場所となる空いた牛乳パックを再利用して遊具を作成するプロジェクトが進んでいる。
栄サービスセンターが総合窓口の待合スペースにキッズコーナーを設置しようと地域に働きかけて取り組んでいる。三条市栄地域のいちい児童クラブの児童が子ども用机、栄中学校の生徒がミニハウス、文化サークル「趣味人の会」は子ども用いすを作成し、3月下旬に設置する。
牛乳パックは参加団体や地域に募り、合わせて約2,200個。1,100個の牛乳パックを集めた栄中は2月3日、1年生3クラスの学級委員2人ずつの6人が、ミニハウスの組み立てを行った。
犬小屋を大きくしたような形で、幅1.6メートル、奥行き1.1メートル、高さ1.2メートル。1,700個を使って作る。牛乳パックそのままでは強度が足りないので、牛乳パックの中にさらに畳んだ牛乳パックを負荷に応じて4個から6個詰めて丈夫にした。
その作業を事前に1年生で行っており、この日は強度を増した牛乳パックを幅広の透明な粘着テープでくっつけて壁を作り、設計図に通りに組み合わせた。平らな面を作るのは意外に難しく、ゆがまないように生徒は力を合わせて真剣に作業していた。
いちい児童クラブは2月3日から14日ごろまでかけて牛乳パック120個を使う子ども用いす3台を作成。趣味人の会は4日に牛乳パックを80個を使う子ども用いす3脚を作成する。