2月3日の「節分」にちなんで新潟県弥彦村の一般社団法人弥彦観光協会(神田睦雄 会長)は9日、弥彦村の多目的施設「ヤホール」で初めての豆まきまつりを行った。来場者は想定した100人の2倍、200人以上にのぼって大にぎわいだった。
弥彦温泉がオフシーズンの冬場にもイベントを、さらに新型のコロナウイルスに感染が広がるなか、疫病退散の願いも込めて豆まきをとなった。弥彦観光協会の神田会長はあいさつで、5日に弥彦神社で弥彦観光協会主催の疫病退散祈祷(えきびょうたいさんきとう)を行い、それを待っての豆まきまつりとわかってほしいと話した。
「弥彦神社は疫病を退治するすごい神さま」で、7月の弥彦灯ろうまつりは京都の祇園祭りに端を発して疫病退散と五穀豊穣を祈り、弥彦神社で毎朝行われる御日供祭(おにくっさい)は弥彦に邪気が入らないように、みんなの幸福を願う祭りと紹介し、この豆まきまつりを「できれば毎年の行事にしたい」と大勢が参加して楽しんでもらえる行事になればと期待した。
弥彦山太鼓の演奏に続いて豆まきを行った。鬼は登場せず、男女4人の競輪選手が「福は内、鬼も内!」と来場者に個包装の豆菓子を投げ、先を争ってキャッチした。どちらかと言えばもちまきの要領だった。その後、1升ずつ3回に分けてもちをつき、すぐに汁粉に入れ、豚汁とともに配布。豆につけたくじと景品を引き換え、競輪選手とスピードローラーで自転車の速度を競う競輪フェスタも行った。
もちつきは競輪選手があらかたつきあげてから、子どもたちも挑戦した。足には自信のある競輪選手も腕力が頼りのもちつきに「腕がぱんぱんになった」と苦笑い。子どもたちはもちつきしてみたい子どもを募るとみんなが「はーい!」。ふたりで1本のきねを振ってもちつきのまね事をしてご機嫌だった。