モンゴル出身の元横綱、日馬富士が2月15日、新潟県弥彦村の弥彦神社を参拝し、2018年にモンゴルの首都、ウランバートルに設立した小中高一貫校「新モンゴル日馬富士学園」への協力に感謝し、発展を祈念した。
日馬富士が所属した伊勢ヶ浜部屋は毎年、三条市を訪れており、2015年の弥彦神社相撲場開きで日馬富士が土俵入りを披露してから毎年、弥彦神社相撲場で伊勢ヶ浜部屋の夏合宿が行われている。
そうした縁もあり、開校にあたり日馬富士の意向を受けて旧三条市大崎小学校の机やいすをが日馬富士学園に寄贈されている。15日は寄贈にに関係した団や一般に募集した参加者ら約70人が出席し、日馬富士と一緒に参拝し、記念写真を撮って交流した。
日馬富士は、現役のときに教わった相撲道のしつけ、礼節、道徳、あいさつという基本をモンゴルの子どもたちに教えていると話した。子どもたちは毎朝、日本語で「おはようございます」と目を見てあいさつし、日本語で先輩、後輩と呼び、食事をするときには「いただきます」と言うなど、日本の文化を原盤に積極的に取り込んでいる。
三条市からの机やいすの寄贈については、「あえて日本の子どもたちが使った机いすを生かし、日本の子どもたちからプレゼントされたということで、モンゴルの子どもたちが日本の子どもたちに親しみ、感謝の気持ちをもつことができる」、「こういう目に見えないきずなをこれから深めていけたらいい」と期待した。