農機具や除雪機を主力に製造するフジイコーポレーション株式会社(藤井大介代表取締役・新潟県燕市小池)は、社内で培った技術を元に金型のメンテナンスなどに特化した新規事業をこのほど開始した。
事業の名称は「KANAGATAYA」。他社で製造したプレス金型のメンテンナス、修理、改造を手がける。受注は、ウェブサイトから問い合わせに担当営業がヒアリングし、見積りなどを行う流れになる。将来的には、オンラインで見積りが完結するシステムの導入や、国内外の企業との連携して、より簡単に金型のメンテナンス依頼ができるよう取り組む。
経済産業省の工業統計調査によると、プレス金型を主たる事業として行う事業所の数は、2017年では対2005年比で55%減、対2009年比で29%減と大きく減少している。同時に金型をメンテンナンス、修理、改造を行う事業所も減少しており、大手メーカーでも金型のメンテナンスなどが難しくなっている。
フジイコーポレーションでは、他社製造の金型のメンテナンスに対応することで、国内メーカーの競争力の維持と業界の発展に貢献していく。