安倍晋三首相の臨時休校要請に対し千葉県千葉市の熊谷俊人市長は2月27日、自身の公式ツイッターで「社会が崩壊しかねません」とツイートし、低学年と特別支援学級を中心に預かる方向で検討する考えを示した。
衝撃の報道。全国一斉春休みまで休校…いくらなんでも…。
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) February 27, 2020
医療関係者など社会を支えている職種の親はどうするのか。社会が崩壊しかねません。
私達のこの間の悩んだ末の検討が全て吹っ飛びました。
なんとか社会を維持する方策を週末に考えます。
ツイートでは、「医療関係者など社会を支えている職種の親はどうするのか」とし、「低学年と特別支援学級を中心に、保護者が対応できないケースについて学校で、感染防止に十分配慮した上で預かる方向で検討します」と投稿した。
医療関係者や福祉関係者、警察・消防など社会を支える職種で、親等に預けられない事情を抱える方々を何とかしなければ…。
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) February 27, 2020
学童保育も同じく閉鎖するしかなく、中学生や小学校高学年はまだしも、そうした職種の方は低学年を家に置いておくことになります。それは別の意味で危険です。何か検討します。
千葉市の対応はインフルエンザが流行したときに三条市内の保育園などでよく行われる登園自粛のような形になるのだろうか。全国の自治体が休校要請に応じると予想されるなかで、熊谷市長は大きな一石を投じた。
地場産業の集積地である燕三条地域を支えている大きな要素のひとつが共働きだ。それなしでは立ちゆかない企業が多い。ましてや人手不足に昨年秋からの景気後退が追い打ちをかけている。そこへもってきって臨時休校で家で子どもの世話をするために社員が仕事を休まなければならないとなったら会社存続の危機にも直面しかねない。
地方はどこも似たような状況にあり、休校の要請は地方の状況をどこまで理解しているのかと思う。ツイッターなどで地元の反応を見る限り、もちろん命には変えられないと休校要請に賛同する声もあるが、不満や不安の声が多い。
休校は要請なので、絶対に従わなければならないわけではない。最終的な判断は各自治体に任されている。ついでに千葉市のホームページにある「千葉市:新型コロナウイルス感染症に関する情報」のページは、市の対応や考え方まで細かく示した透明性の高い情報もすばらしい。