新潟県新潟市は29日、新潟市に帰省した60歳代の男性が新型コロナウイルス感染していることが確認されたと発表した。県内で感染が確認されたのは初めて。
感染が確認されたのは東京都に住む渡航歴のない60歳代男性。今月15日に新潟市に住む母親の介護のために帰省し、25日に発熱し、せきが出るようになった。26日に市内の医療機関を受診したが、28日になっても発熱や倦怠(けんたい)感、食欲低下があるため再度、医療機関を受診した。
38度前後の熱もあることから医療機関から保健所に相談する一方、市内の感染症指定医療機関が検体を採取して新潟市衛生環境研究所でPCR検査を行ったところ陽性とわかった。
母親の感染や病状などをわかっていないが、29日のうちにPCR検査を行う。男性は母親の実家にいて、今後は母親とともに入院の予定。男性の濃厚接触者は調査中。男性は症状が出てからマスクを着用していた。
午前11時半から市役所で行った会見で中原八一市長は「できるだけ人混みの多い場所を避けるなどよりいっそう注意」し、「感染防止に協力を」と呼びかけた。このあと正午から感染症に関する対策本部会議を開いて対応を協議した。