新潟県新潟市の中原八一市長は9日午後1時から行った市長発表で、新潟市内で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。これで県内での感染がわかったのは8人になった。
新たに感染したのは、いずれも中央区に住む保育園職員の50代女性と会社員の40代男性。女性は中央区の市立山潟保育園に勤務する。2人とも卓球スクールで感染した東区に住む60代女性の濃厚接触者。
2人は微熱があり、自宅待機しているが、新潟市民病院の感染症病床が満床になっているため、第二種感染症指定医療機関の県立新発田病院と新潟市内の協力病院に1人ずつわかれて、この日のうちの入院に向けて準備している。2人の行動歴と濃厚接触者は保健所で調査している。
10日から16日まで1週間、臨時休園する。10日、11日と関係者に接触状況の聞き取りを行うとともに、代替保育を検討する。職員の職務について中原市長は明らかにせず、「まずは行動歴をしっかり調べ、濃厚接触者の特定を急ぎ、臨時休園の措置をとった」と述べた。
中原市長は「検査をするたびにこれ以上、感染者が出ないようにというような祈るような気持ちで毎日、過ごしている」なか、新たな感染者が出たことを「非常に深刻に受け止めている」。市民には過度に不安にならずに感染防止に協力を求めた。