新型コロナウイルスのオーバーシュート回避に向けて3月26日、東京都が都民に外出自粛を要請し、首都圏4県にも外出自粛の協力を要請するなか、三条市は東京都との職務上の往来禁止など4月12日まで行うことを決めた。
職務上の往来禁止では、職員の都内への出張を禁止するとともに、都内の事務所や団体の関係者が三条市を訪れることも禁止。さらに職員とその家族や知人がプライベートで東京都
と往来することも自粛を要請した。
前日25日に東京都の小池百合子都知事が「感染爆発の重大局面」と発言したのを受けて26日正午から新型コロナウイルス感染症対策連絡調整会議を開いて検討し、決定した。
4月12日までとしたのは、小池知事がイベントの自粛を4月12日までと示したのが根拠。いわば三条市役所版の水際対策だ。
この措置で翌27日の職員が東京へ出張する予定だった国交省との打ち合わせは中止し、国定勇人市長も東京出張をキャンセルした。
また、4月1日から三条市の勤務に戻る東京へ派遣していた職員については、4月12日まで東京に滞在を続けるよう検討している。
今のところ市民に対して東京都との往来をしないよう呼びかけることは考えていないが、市役所の姿勢に市民がならってくれることに期待。国定市長もこの日、ブログ「三条市長日記」の投稿で「三条の市民生活、市内における社会活動、経済活動を守るため、私どもの講じた措置を参考にしていただき、適切な対応を取っていただければ」と願った。
また、この日の午後1時から記者会見した新潟市は、首都圏に向けた行動自粛の呼びかけは検討していないとした。花角知事も東京への往来は慎重な判断を求めた。