新潟県三条市の自然あふれる下田地区で里山を整備して天然に負けないブランド山菜、名付けて「純粋山菜」を栽培、販売するプロジェクトのクラウドファンディングが行われ、3月31日までの締め切りの3日前、28日に支援目標100万円を達成した。
里山の整備に必要なチェーンソー、耕運機、発電機などの購入にかかる費用をクラウドファンディングで調達するプロジェクト「新潟県三条から、里山の『純粋』な美味しさと楽しさを届けたい!」。山菜をメーンにした季節の味覚の詰め合わせなどをリターン品に支援を呼びかけた。28日までに121人から総額105万3000円の支援があり、目標の100万円を達成した。
クラウドファンディングを行ったのは昼会社員、夜はスナックのボーイをしながら三条市で社会経験を積む竹内俊哉さん(27)。地域商社「たけちょう商店」を立ち上げ、地域の価値を再発見し、磨いて発信していこうと、里山を整備し、農産物の生産者になり、販売するという流れをつくりたいと考えた。ゆくゆくは、野菜だけでなく地域の持つ魅力や価値をアピールしていきたいと考えている。
下田地区の山と畑を借り、農業の経験はまったくないが、仲間たちと荒れた土地を畑に整備した。独自開発のIoT(Internet of Things)技術を使い、生産に適した土地と品種の見極め、水分含有量、pH、照度、EC地、気温、土壌の温度などのデータを取りながら、生産改善を行い、無農薬、有機栽培で山菜、野菜、キノコを生産して行く予定だ。
すでに目標を達成したが、さらに活動の幅を広げていくためにもたくさんの人からプロジェクトを知ってもらいたいと引き続き支援に期待している。