新潟県燕市は3月31日、令和元年度対認識を行い、定年退職12人、自己都合退職7人、国や県に戻る4人、再任用1人の24人に鈴木力市長から退職辞令を手渡した。
鈴木市長は退職者一人ひとりに「ありがとうございました」と辞令書を手渡して握手。「引き続き燕市のことを気にかけていただき、いろんな意味で応援、サポートをしていただければ幸い」とあいさつした。
退職者を代表して奉職42年で定年退職の田辺秀男企画財政部長は、2006年の3市町による新設合併、13年に竣工した新庁舎の建設を振り返りった。「喫緊の大きな課題はコロナウイルスに打ち勝つこと」、さらに「人口減少への対応と持続可能な行財政運営」と課題を示した。
後輩職員に「今後はさらに働き方改革が進むと思うが、チームワークの重要性は変わらない。職場で何でも言い合い、相談できる仲間をつくり、その仲間を大切にしながらいい仕事に結びつけていただきたい」と求め、自身は「今後も燕を愛し、できる限り大きな応援を続けたいと思っており、人生百年時代と言われる今日、健康に留意しながら第二の人生を歩きたい」と述べた。
恒例で花束贈呈や庁舎前での見送りもあったが、新型コロナウイルスの感染防止のため、これまで会場は裕に100人を超す職員で満杯になったが、ことしは職員を部長と退職者が所属する課の課長、花束を渡す職員の約60人に制限した。
会場のドアも開けたまま行う異例の退任式になった。庁舎前には大勢の職員が見送りに訪れ、退職者に花束を贈ったり、記念写真を撮ったりと笑顔や涙があふれていた。