新潟県加茂市の藤田明美市長は4月2日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症対策で3月3日から閉館していた市内の公共施設を4月1日に再開し、加茂山リス園は開園を延期、成人式を9月20日に延期することなどを話した。
各コミュニティセンター、ゆきつばき荘、かも川荘、美人の湯は、開館時間を短縮して再開し、図書館は貸し出し、返却だけとなり閲覧はできない。
冬期間は休園して毎年4月5日から開園する加茂山リス園は、開園を延期した。屋外の施設だが、大型連休中は数千人の来園者があり、不特定多数の密集した空間ができて感染リスクが高まるため。開園の時期はまだ決まっていない。
施設利用は消毒、手洗い、せきエチケットなどを徹底し、3つの「密」を避け、発症者が出た場合に追跡できるように利用者名簿への記入を条件とする。学校も感染予防策を徹底し、新入生は4月6日、在校生は7日から登校する。
毎年5月3日の成人式は、晴れ着などの予約で直前での変更は多くの人に迷惑がかかるため、9月20日に延期した。
5月から開催予定の市民大学講座、7月実施予定の加茂市中学生海外派遣事業を中止、5月から開催予定のシニア教室は延期。加茂山公園の花見などの宴会は遠慮してもらい、加茂山公園と石川公園のライトアップは行わない。
加茂川のこいのぼりは4月9日からの予定だったが、市内公共施設が利用できず3月中に準備ができなかったため、17日か18日に設置作業を行い、19日から5月上旬の日程で行う。なるべく家族単位での利用を求める。
また、加茂市職員の東京出張は当面、原則中止し、プライベートでの東京への移動についても自粛を求める。