新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う公立小中高校の臨時休校を政府が要請したのを受けて3月4日から休校していた新潟県三条市内の小中学校は、4月6日から8日にかけて1学期の始業式や入学式を行って約1カ月ぶりに正常化して新年度をスタートする。
三条市立裏館小学校(小畑一二美校長・児童467人)は、6日午前8時半から体育館で教職員の着任式と始業式を行った。教職員は始業式に向けて校内の除菌を行うなどして準備を進めた。
体育館に集まった児童は、2メートルほどの間隔をあけて並べたカラーコーンにあわせて前後の間隔をあけて座ったため、これまで児童が座るスペースは体育館の前半分ほどだったが、体育館いっぱいを使った。マスクは調達が難しく着用は児童に任せているが、ほとんどの児童がマスクをしていた。
小畑校長をはじめ新しい教職員11人の着任式は、ひとりずつではなく全員が自己紹介してから拍手した。小畑校長は「うがい、手洗いをしっかりとして、マスクなどのある人は着けて、自分の体は自分で守り、ばい菌が体の中に入らないように注意して生活してください」と児童に呼びかけた。
休校中、児童は3月23日の3学期の終業式、翌24日の卒業式で登校している。6年生男子は「明るい生活ができるようになってうれしい。手洗いをちゃんとするようにしたい」、4年生の女子児童は「みんなに会えてよかった。新しい先生と授業するのが楽しみ」と話した。
前任校の燕市立燕西小学校から転任した小畑校長は「みんな学校に来られたのがよかった。ひとまず安心できた」と無事に学校を再開できたことを喜んだ。感染防止対策については「実際に始まってみないとわからないことがあると思うが、職員と一緒にそのつど判断し、3密を避けてひとつひとつ進めていきたい」と気を引き締めた。
このあと学活と町内子ども会を行って放課。翌7日は入学式で、密接を避けて間隔を確保するため在校生は出席せず、新1年生と保護者、来賓が出席。ただし6年生の代表が歓迎の言葉を述べる。在校生は通常の授業で給食も始まる。