新潟県弥彦村の弥彦燈籠(とうろう)まつり協賛会会長の小林豊彦村長は14日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、7月25日夜に行う予定だった弥彦燈籠まつり花火大会の中止を発表した。
首都圏を中心に感染が飛躍的に拡大し、花火大会の観覧会場の状況からウイルスの流入を防ぎ、拡散させず、万が一の場合の追跡調査が可能な状況にはないと判断した。
さらに協賛金の問題が大きい。例年、大型連休明けから村内事業所を回って協賛金の寄付を求めているが、県内有数の観光地である弥彦村は、新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が求めれるなか、宿泊施設を中心に大きな打撃を受けている。行政に財政的な支援策が求められている差し迫った状況では、寄付どころではないというのが実情だ。
県央地域で夏の花火大会の中止を決めたのは初めて。ほかの地域にも同じような話があり、寄付集めを始める前のタイミングで中止を決めるところが増えそうだ。