新潟県三条市は4月16日、新型コロナウイルス感染症に関する対応として職員の勤務体制の変更、三条市内小中学校と義務教育学校が臨時休業となった場合の遠隔教育の実施を行うと発表した。
勤務体制の変更は、三条市職員が感染したり、濃厚接触者が確認されて多くの職員が勤務できない状態になっても、業務が滞らないように交代制による在宅勤務 を基本とした勤務体制を構築する。
職員を原則、3班以上の班に編成し、在宅か庁内で勤務する。在宅勤務で対応できない業務は、庁内の会議室などを使い、職員が分散して業務を行う。ただし、保育所、消防署、そのほかの出先機関に勤務する職員は対象ではない。
週明けの4月20日(月)から新型コロナウイルスの感染拡大が収束するまでの当分の間、実施する。
臨時休業中のインターネットを使った遠隔教育は、三条市内小中学校、義務教育学校で臨時休業となった場合に遠隔教育ができる体制を整え、学習機会の確保と学習活動による学力の定着の支援を図り、朝夕の顔合わせの場を設けて健康や安否の確認を行い、1日の生活のリズムを整えさせることを目指す。
休業中の子どもたちの学習活動の支援は、グーグルドライブを活用し、教員が授業の動画や学習資料、作業プリントなどを保存することで、児童生徒が自宅のインターネット端末を利用して動画を見て勉強をしたり、課題を行ったりできるようにする。
朝夕の顔合わせは、朝と夕方に教員がタブレット端末でウェブ会議アプリケーションZOOMを活用し、学級ごとの顔合わせ会を開く。児童生徒は自宅のインターネット端末を利用して参加し、教員と会話を交わしたり、その日の学習内容を確認したりする。
ほかにも休業期間中に、家庭によりやむを得ない事情がある場合には、学校での児童生徒を受け入れる。自宅にインターネット端末がない児童生徒についても、学校に来てインターネット端末を利用し、同様の利用、参加ができるようにする。