新潟県三条市は4月24日(金)から大型連休が終わる5月6日(水)までの毎日、昼と夜の2回、三条市体育文化会館で新型コロナウイルス対策でテークアウトやデリバリーに取り組む市内飲食店の弁当を販売している。皮切りの初日24日の昼は30分で完売した。
国定勇人市長の発案で、テークアウトやデリバリーに取り組む市内の飲食店をSNSで発信する「#三条エール飯」を週明けの20日にスタート。それから5日目の24日、今度は三条市体育文化会館で市内飲食店が作る弁当を販売する弁当を販売するプロジェクトがスタートした。
昼は午前11時から午後2時まで、夜は午後4時から6時半まで販売し、販売する店舗や弁当の種類はそのつど異なる。正面ロビーでの対面販売と、裏側の駐車場でのドライブスルー販売を同時に行う。とくに「3密」が心配される対面販売は、客の流れを一方向にし、感覚を開けて並び、扉を開けて外気を導入するなど徹底的な対策を施している。
初日の昼はベジテーブル、とんかつ三条、マルセン、キママニ食堂など8店舗が作る幕の内弁当、三色弁当、たれかつ丼、アジフライ弁当など500円から1,500円まで11種類の弁当を1種類10個ていどを販売した。
会社の昼休みを利用して正午から買いに来る人が多いと予想されたが、まとめ買いする人もあってわずか30分で完売。昼休みまでもたず、夕方はよりたくさんの弁当を用意しようと考えていた。
ドライブスルーのいちばん乗りは、販売開始の10分ほど前に訪れた三条市の60歳代の女性。夫婦共働きで、今週から夫が自宅でテレワークになり、夫婦の手弁当2つを買いに訪れた。「主人は毎日、テレビもつけずに仕事してるので、それに付き合うわたしも…」と笑い、「これから仕事に戻るけど、お昼ぐらいはたまには豪華にと。手作りが毎日、毎日は疲れるので」。前日に新型コロナウイルスに感染した女優の岡江久美子さんと同い年で、「すごいショックでした。感染予防には気をつけています」と話した。
ほかの三条市の60代の女性は、店を経営している子どものスタッフの分と、上の娘にも頼まれて合わせて7個を購入。「娘に聞いてそんなのあるんだと思って。こうやって買えるなら安心だと思って来てみた」と話していた。