新型コロナウイルスの感染拡大のため大型連休の帰省を自粛して県外にとどまる人たちに元気をと、新潟県見附市の見附市観光物産協会(原山義史会長)が運営するECサイト「どまいち 新潟ど真ん中市場」では、4月24日(金)から5月25日(月)まで税込み2,500円以上の買い上げで送料無料のキャンペーンを行っている。
2009年にオープンした見附市の名産品を販売するECサイト。昨年5月に大幅なリニューアルし、今は約20事業者のコメ、みそ、料亭の詰め合わせ、スイーツ、繊維産業で知られる見附市のニット製品、見附ブランド認定商品などを販売している。
今回のキャンペーンでは、安くても920円かかる送料を税込み2,500円以上の買い上げで無料にする。これまでも中元や歳暮シーズンに送料無料キャンペーンを行ったことはあるが、5,000円以上の買い上げが対象。2,500円以上を対象とすると「ほとんどもうけが出ず、赤字になる場合もある」という大盤振る舞いで、この送料無料は期間中は2,500円以上なら誰もが対象になる。
あわせて、見附で作られた布製マスクをセットにした、ここでしか買えないマスクと見附産のコメやみそ、菓子、笹団子などを詰め合わせにしたここでしか買えない特別セットも用意した。
見附市は見附ニット組合が作る布製マスク7,000枚を市内の全小中学生に1人1枚ずつ配布した。マスク不足で見附の布製マスクも製造するあとからすぐに購入されてなかなか手に入らなかったが、最近になってようやく小売店で在庫できるようになってきた。
無縫製で機械で一気に編み上げるホールガーメントの技術で製造された立体マスク(税込み1,200円)と、防虫、防臭、抗菌の作用がある天然藍染めマスク(2,530円)を扱っている。
同協会では「遠く離れて帰省せずに過ごす人たちを採算度外視で応援するという立場。事業所を盛り上げ、社会貢献することにもつながるので、ぜひこの機会にサイトを利用してほしい」と話している。
また、市内では新潟まちづくりカンパニーと地元農産物直売所みっけセンターが中心となり、他県から帰省できず不便、不安な思いをする見附市出身の学生などと新社会人1年生にコメ1kgとマスク1枚を贈る「ちっと我慢してね♥プロジェクト」を始めた。1口500円で支援を募り、先着50人に届ける。
これに関しては先に燕市で市内の有志の発案で寄付を募り、燕市が後方支援する形でコメ5kgとマスク1枚を送付する取り組みを行い、全国の注目を集めた。鈴木力燕市長は「以前にも申し上げたように国難への対処なので大いに真似してもらって結果的に学生が救われればいい」、「日本全国に広がるのはいいこと。その先鞭(せんべん)をつけたと燕市が評価されればそれはそれでうれしい」とほかの市町村でも同様の取り組みが始まっていることを喜んでいる。
「どまいち 新潟ど真ん中市場」に関する問い合わせは見附市観光物産協会(電話:0258-89-6277、メール:sano-r@mitsuke.net)へ。