加茂市は24日、加茂市独自の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策を発表。予算額は専決補正予算2,920万円と令和元年度3月補正予算1,000万円の総額3,920万円とした。
対策の項目と予算額は、家賃助成金1,010万円、上下水道料金額の補助1,000万円、加茂市雇用調整助成金活用補助金510万円、加茂市奨学資金貸付給付金400万円、信用保証料700万円、加茂市雇用調整助成補助金300万円。
家賃助成金は、持続化給付金申請(予定)者に賃借料の4、5月の2か月分を上限10万円で助成。上下水道料金相当額の補助は、4、5月請求分の上下水道費相当分を10万円を上限に補助。加茂市雇用調整助成金活用促進補助金は、雇用調整助成金の申請に要する社会保険労務士への手数料を10万円を上限に補助する。
加茂市奨学資金貸付者給付金は、加茂市奨学資金を借りる自宅通学者に1万円、自宅外通学者に3万円給付。信用保証料の補給は、新潟県の制度融資の信用保証料を補給し、補給割合は500万円以内100%、500万円超1,500万円以内50%、1,500万円超25%。加茂市雇用安定事業補助金は、10人未満の事業所に対して雇用調整助成金の申請に要する社会保険労務士への手数料を補助するもので、10万円を30件に補助を見込む。
あわせて「市民の皆さまへ 新型コロナウイルス感染症に関するお願い」を出した。全文は次の通り。
市民の皆さまへ 新型コロナウイルス感染症に関するお願い
市民の皆さまへお願いするのも3回目となりました。しかし、これまでお願いしてきたことの多くをくり返しません。加茂市は、早くからほとんどの公共施設を閉館し、市の事業、行事の中止を決定しました。それらに対し多くの市民の皆さまが理解を示し、冷静に行動してくださっていることに心から感謝の気持ちを申し上げます。
これからゴールデンウィークを迎えます。今年のゴールデンウィークはいつものゴールデンウィークとは違います。全都道府県に対し緊急事態宣言が出され、花角知事は県内の生活の維持に必要なものを除く施設、店舗などに休業を要請されました。このような状況の下で、非常に苦しい思いをされている方がたくさんいらっしゃいます。加茂市は、今すぐに必要なサポートと長期的な視点に立ったサポートと両方考えながら全力で支援を行ってまいります。
私が皆さまに強くお願いするのは1点だけ。“ゴールデンウィーク中は外出を避け、家にいてほしい”ということです。それは、市民の皆さまに新型コロナウイルスに感染してほしくないからです。屋内でも屋外でも感染のリスクはあります。
感染の恐れ、行動の制限、経済的な厳しさ、このような閉塞感の中で迎えるゴールデンウィークとなりますが、私たちは命を守ることを最優先とした行動をしていかなくてはなりません。そのような中で、不安に思っている方には寄り添えるよう加茂市も努力してまいります。
加茂市の児童生徒の皆さんへ
明日から市内の小中学校が臨時休業になります。退屈になる時もあるかもしれませんが、私は、皆さんが新型コロナウイルスに感染しないように、外出しないで家にいてほしいと思っています。
新型コロナウイルスが原因で、授業が遅れたり部活動ができなくなったりと、これまで頑張ってきたことが無駄になってしまうように感じる時もあるかもしれませんが、決してそうではありません。今の経験が役に立つ時がきっと来ますし、新しいことにチャレンジするきっかけを与えてくれるかもしれません。
また、不安な気持ちになった時は、おうちの人や先生のような周りにいる大人に遠慮なく相談してほしいです。学校では、皆さんが感染しないよう命を守るための工夫や授業・行事の遅れを取り戻すための方策を先生方が一生懸命考えています。私たち大人は、学校が再開する時に皆さんが笑顔で安心して登校できるよう準備していきます。
令和2年4月24日
加茂市長 藤田明美