新型コロナウイルス感染症拡大で新潟県燕市の3地区の夏まつりと三条市の夏まつりの中止が4月30日、発表された。コロナ禍で県央地域のすべての夏まつりが吹き飛ぶことになりそうだ。
燕市の夏まつりの中止は30日の鈴木力市長の記者会見で発表された。市内で開かれる7月11、12日の飛燕夏まつりと分水まつり、17、18日の吉田まつり、さらに3地区合同の19日の燕大花火大会の中止が発表された。あわせて休校や、運動会や夏まつりの中止による子どもたちのストレス解消のため「お楽しみお小遣いに」と市内に住む3歳から中学校3年生までの約8千人に7月中に3千円のQUOカード1回のプレゼントも発表された。
一方、三条夏まつり協賛会(会長・兼古耕一三条商工会議所会頭)は30日、行事部長などを集めて7月31日から8月2日までの予定だった三条夏まつりの開催に関する検討会議を開き、3日間の日程すべての行事の中止を決めた。
三条夏まつりは1952年に開かれた三条金物まつりが起源で、64年の新潟地震から中止されていたが、68年に市民総参加の三条夏まつりとして復活。2005年の市町村合併で新三条市の誕生にあわせて第1回として再スタートした。中止は7.13水害が発生した04年以来16年ぶり。
すでに加茂市の越後加茂川夏祭りや弥彦村の弥彦燈籠(とうろう)まつり、田上町の田上団九郎 夏まつりなどが中止になっている。ほかにも燕市の粟生津まつりや北吉田ふれあいまつり、三条市の栄ふるさと夏まつりやしただふるさと祭りの開催の有無は明かではないが、すべて中止となりそうだ。