新潟県の県央地域のサクラはソメイヨシノに続いてバトンタッチするようにヤエザクラが咲いた。例年なら大型連休にあわせたように咲くヤエザクラだが、暖冬の影響で開花が早くすでに盛りを過ぎて大型連休の最後までもたず、まもなく散り終わりそうだ。
三条市では長嶺地内の通称「長嶺の桜並木」が有名だった。地元の人の話では、かつて斎場のあった土地で、民間企業が買い上げてサクラを植え、そこをゲートボール場に利用していたお年寄りもサクラを植えたと言う。
県道8号長岡見附三条線を三条市から見附市方向へ向かい、千翔を過ぎて間もなく左の山手のふもとに見える。ヤエザクラを中心に一部シダレザクラもあり、数十本のサクラが敷地を囲むように並んでいる。
令和が始まってちょうど1年になった5月1日にはすでに落花盛ん。大きく育った木に重たそうに見えるほどたくさんの花を付け、強い風が吹くたびに赤っぽかったり、白っぽかったりする花びらが雪のように舞い、まさに花吹雪だった。
そばを流れる水路には、花びらが浮かんで流れて「花筏(はないかだ)」に。4月末から黄砂で景色がかすんで見えることが増えた。新緑が萌える季節の到来だ。