前新潟県知事の米山隆一さんがSNSで、作家の室井佑月さんと近く結婚すると投稿したのには驚いた。昨年末から交際していたらしいが、まったく知らなかった。
米山さんと言えばいちばん記憶に残ってるのは、知事に就任して2カ月後の2016年12月、知事校舎でインタビューをさせてもらったときのことだ。糸魚川市大規模火災の対応から県央基幹病院の医師や看護師の確保、国道116バイパス建設などの話を聞いた。
米山さんは質問に対して極めて論理的に答えてくれた。しかし今の脳裏に焼き付いているのが、好きな女性のタイプを質問した場面。「それは愚問」、「全部いいに決まってるじゃないですか」とはぐらかしたが、それで折れずにインタビュアーの三条政経塾塾長、白鳥賢さんが、ならばと「今まで好きだったタイプの女性は?」と追求した。
このファインプレーに、つい米山さんは漫画「ルパン三世」の峰不二子であると明かした。この回答は多くの男性の共感を呼んだ一方、多くの女性の評判は芳しくなかった。あとで支援者に峰不二子は封印にするようにと、きつく言われたという話を聞いたが、個人的には米山さんにぐっと親近感が高まった。
のちの女性問題と重なる部分がないでもないが、室井さんはかつてモデルやレースクイーンとしても活躍した。米山さんにとって現実が夢に追い着いたと言えなくもない。以前から室井さんがレギュラー出演している文化放送の「大竹まことゴールデンラジオ」を時々、聴いていている。理屈抜きに2人の結婚の知らせは、なんだかうれしかった。
半月ほど前に米山さんが社長に就いている実家の魚沼市・セイジロー肉店のモツ肉を友人が買って持ってきてくれて食べたばかり。また、朝日新聞社の言論サイト「論座」で読んだ新型コロナウイルスに関する米山さんの論考は興味深かった。何とか、つてをたどってインタビューさせてもらえないかなとも願っていた。
米山さんが知事を目指していたら、仮に首相だったら現状をどう分析し、どう対応したのだろうとも想像する。医師でもある米山さんは新型コロナウイルス対策の計画、マネジメントには最適な人材のひとりだろう。