新型コロナウイルスが感染が人から人への飛沫感染だけでなく、物を介した接触感染が多く、感染予防の手指消毒が求められている。とくに不特定多数の人がさわるものの感染リスクの高さが指摘されているが、物に直接、さわらずに感染防止をツールを新潟県三条市の企業が開発した。
この商品は小売価格1,900円の「守るくん」。ブナを使った木製でサイズは165×45×30ミリ。棒状で先がキャプテン・フックのかぎづめのような形をしていて、これで電車の手すりにつかまったり、ドアの開け閉めしたり、エレベーターのボタンを押したりできる。
先に切り込みがあるので、回転式の内かぎの施錠や解錠に使える。さらに柄には2カ所に切り欠きがあり、そこにレジ袋の持ち手をかけることで重い物が入っていても手が痛くならずにレジ袋を持つことができる。
開発したのは、かまやくわなど園芸資材を製造販売するカネコ総業株式会社(金子薫CEO・三条市大面)。感染防止に役立つアイデアグッズとして企画した。これまでホームセンターから240個の注文を受けて納品し、今後も週100個ていどを納品する計画だ。
ただ、社内での生産能力はすでにいっぱいいっぱい。これ以上の注文を受けても安定的に商品を供給できるかどうかわからず、生産委託による増産も視野に入れている。
また例年、園芸用品の受注は大型連休が終わるとひと息つくが、ことしは外出自粛が要請されて家庭菜園の需要が高まっているからか、大型連休後も変わらない水準で受注が続いていると言う。