戸隠神社春祭りは行事が中止になっても神仏一体となって疫病退散を祈る (2020.5.12)

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5月16日(土)、17日(日)の2日間開かれる新潟県燕市宮町、戸隠神社(星野和彦宮司)の春季例大祭は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため万灯や神輿(みこし)行列、獅子神楽といった関連行事はすべて中止になった。しかし疫病という国難に見舞われている今こそ神も仏もひとつとなって疫病退散を祈ろうと燕市灰方の万福寺(田辺良文住職)とともに神仏習合でそれぞれ神事、法要を行う。

左がいつも氏子町内に授与している護符で中央が今回、特別に授与する「蘇民将来」の印を押した護符、右は上から疫病退散の身代わりまもり、御神米、塩
左がいつも氏子町内に授与している護符で中央が今回、特別に授与する「蘇民将来」の印を押した護符、右は上から疫病退散の身代わりまもり、御神米、塩

16日宵宮の午後7時からと17日本祭の午後1時半から戸隠神社拝殿で春季例大祭の神事を行う。本祭の神事のあと、氏子町内の結界である秋葉町1、新町、中央通3の3カ所を御旅所(おたびしょ)として砂盛を設置し、戸隠神社の星野宮司と渡辺大蔵禰宜、万福寺の田辺住職と田辺良元副住職が法要を行って疫病退散と平安安寧を祈る。

戸隠神社は明治の神仏判然令以前、天和3年(1683)から戸隠大権現社となり、万福寺が管理していた。2018年の戸隠神社再建百年記念大祭では、万福寺が戸隠神社で約150年ぶりとなる法要を行っており、2年ぶりに万福寺の力を借りる。

星野宮司の家伝の真言
星野宮司の家伝の真言

例大祭では氏子町内に護符を授与しているが、ことしは「蘇民将来(そみんしょうらい)」の印を押した特別な護符を授与している。「蘇民将来」は遺跡から出土する木簡などによく見られる疫病よけの護符の名でもある。星野宮司は代々、秘伝の真言を唱えながら、この印を押した。あわせてこれも特別に紅白のひもで作った疫病退散の「身代わりまもり」と御神米、塩とともに授与している。

新たに疫病退散に御利益があるとも言われる妖怪「アマビエ」のイラストが描かれたのぼり旗を購入し、境内に立てた。境内のこま犬には星野宮司が手作りのマスクを着けたが、サイズが大きすぎるからと崇敬者が手作りして寄付してくれたマスクを今は着けるなど、疫病を鎮めるためにありとあらゆる手段を講じている。

戸隠神社の星野宮司(右)
戸隠神社の星野宮司(右)

星野宮司は伊勢神宮も奈良の大仏の創建も京都の祇園祭も疫病の流行がきっかけだったと言い、感染防止のために参拝を中止している寺社があることを悲しむ。「過去に例のないような春祭りにする。今こそ神さま仏さまの力が必要で、そのためにわれわれは神仏一体となって真剣なお祈りをする。個々の免疫力を高めるため安寧を一心に祈るしかない。例年以上に厳粛に執り行いたい」と話している。


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