4月19日から休館していた新潟県三条市の三条市立図書館(石原均館長)は5月11日に開館。それにあわせて職員が折った千羽のツルの手作りしおりを来館者にプレゼントしており、心和む取り組みが喜ばれている。
以前に正月のときにもネットで折り方を見つけて職員が手作りし、来館者にプレゼントしたことがある。今回も業務の再開に向けて来館者のために何かできないかと、再び手作りしてプレゼントすることに。休館中は自宅勤務もあり、職員がこつこつと折った。
三角形のしおりで、本の角にかけて使う。折紙のかぶとのようにも見える形で、表に横向きのツルを折りあげる。柄のある色紙もあり、色とりどりのしおりができあがった。
「スタッフが心を込めて千羽の鶴をご用意しました。早く安心安全な世の中になりますように」とあるメッセージとともにカウンターのわきに置き、来館者から自由に持ち帰ってもらっている。
同じ日に開館した栄分館と下田分館、嵐南公民館分室、漢学の里分館でも同様に設置して持ち帰ってもらっている。なくなりしだい終了する。
memo
電話で女性から図書館のツルのしおりを取材してほしいと電話をもらった。高齢の母と一緒に図書館へ行ったそうで、「こんな世の中なのにほっとした」と声を弾ませて話してくれた。
朝から晩までニュースは新型コロナウイルスのことばかり。自粛警察などぎすぎすした社会に辟易しているなか、こっちがほっとさせられる電話だった。