新潟県三条市の三条商工会議所(兼古耕一会頭)は、新型コロナウイルスの影響で仕事が減った社員をほかの事業所が短期で受け入れるマッチングをする「長屋精神で持ちつ持たれつ臨時お仕事情報掲示板」を5月20日に三条商工会議所のホームページに開設する。
受け入れ側の事業所から応募してもらい、受け入れ期間や給与などの情報を掲示板に掲載して公開する。受け入れ期間は2カ月以内とし、雇用の体系や条件は社労士やハローワークに確認してもらう。
社員を送る事業所は新型コロナウイルス対策なので復職が前提。働く人は今の所属事業所が副業を認めているかを確認する。
受け入れ事業所の応募はいつでも受け付けるが、いったん5月16日で締め切って情報を公開する。14日までに8事業所の応募があった。
14日の記者会見で三条商工会議所産業振興課の中川恵一郎課長は、この地域の経営者が、経営で大切なことを「長屋精神」と話していたことを紹介し、「コロナ禍でむしろ忙しくなっているところもあり、困っているところの社員を雇用してもらえればお互いウィンウィンになるんじゃないかと考えた」と述べた。
記者会見ではこのほかに、本寺小路元気プロジェクト主管の「地域飲食店応援プログラム」と「WE'RE ガタ店サポーター」について説明した。