新型コロナウイルスの影響で利用者が激減している新潟県見附市内の飲食店を応援しようと、見附市観光物産協会(原山義史会長)は5月16日、見附市内のスーパーで市内飲食店の総菜などを販売するキャンペーンをスタートした。
名付けて「見附市内飲食店を食べて応援!お店の味をおうちでキャンペーン」。見附市今町5、スーパーマルイ今町国道店で6月16日(火)までの間、土、日曜と火曜の週3日間、いずれも午後4時から6時まで販売する。
4店が交代で出店。「太田鮮魚店」が焼き魚や煮魚、「フレンチ洋食レストラン シェノア」が和風ハンバーグやチキンのトマト煮、「割烹 角屋」が手作り総菜、「韓国本格炭火焼肉めい」が手作りキムチやカクテキなどを販売する。希望した店舗がこのあと仲間入りする可能性がある。
初日16日は、太田鮮魚店と韓国本格炭火焼肉めいが出店した。予想を上回る売れ行きで、商品が足りなくなって補充することも。最初に用意した分は、ほぼ完売する人気だった。韓国本格炭火焼肉めいは「ランチ営業が終わってからこっちで売れるのでありがたい。マルイさんの損になるかもしれないのに、感謝している」と話した。
太田鮮魚店は割烹もあり、宴会が減って大きく売り上げが減少。「ふだんならいちばん人が動くときに感染が広がってタイミングが悪かった」とこぼす。それだけにこの企画には「売りに行く機会をもらって本当に助かる」と喜ぶ。
客が減ってテイクアウトを始めた飲食店に一定の売り上げが確保できる販売場所を提供。販売する弁当には学校給食で使われる予定だった食材を活用した献立もあるので、生産者の応援につながる。さらに外出自粛で増えた家事負担が少しでも軽くなればといった思いがキャンペーンに込めてある。
県内でスーパーを展開する見附市に本社がある株式会社マルイにダメ元で提案したところ、二つ返事で了承してくれた。しかも対面販売なら手数料も不要と、キャンペーンに協力してくれた。