漫画家の羽海野(うみの)チカさんの作品『3月のライオン』に登場する川本家の3姉妹の手洗いする場面が描かれたイラストを使った手洗い啓発ポスターが世界へも広がっているが、新潟県三条市の3人制プロバスケットボールチーム「SANJO BEATERS. EXE(三条ビーターズ ドット エグゼ)」とのコラボステッカーを制作する企画が進んでいる。
羽海野さんは、20年ほど前に愛読していたブログを投稿していた感染症医がツイッターでつながり、手指衛生の大切さを訴えるイラストを描き下ろした。文字は各国語バージョンも制作されている。
今回のコラボステッカーは、A5判サイズで右に羽海野さんのイラスト、左に三条ビーターズの2枚のステッカーがセットになっている。三条ビーターズのステッカーは、2メートルのソーシャルディスタンシングを保つよう呼びかける。ボール9個分が2メートルになることをイラストで示し、下にシール制作に寄付した企業名を掲載するデザインだ。
企画したのは三条市下田地区を拠点に活動する「NPO法人ソーシャルファームさんじょう」。新型コロナウイルス感染症拡大のなか、地域の子どもたちを守るために「何ができるか」ではなく、「何をすべきか」を考え、手洗いの大切さとソーシャルディスタンシングを実践してもらおうとコラボステッカー制作を発案した。三条ビーターズのメンバーの一部は地域おこし協力隊として同NPOで半農半バスケで活動している。
ステッカーの制作費に充てる寄付を募集している。寄付は1口1万円からで、5月25日まで募集している。30万円の寄付で5,500枚の制作、配布の計画で、制作費の不足分は同NPOが負担。6月上旬ごろから市内公共施設などでの配布を予定している。問い合わせや寄付の申し込みは「NPO法人ソーシャルファームさんじょう」(電話:0256-64-8116※平日9時から17時まで、FAX:0256-64-8122、メール:sfs150512@gmail.com)へ。