刃物製品を製造加工する株式会社富田刃物(富田博之代表取締役・新潟県燕市小関)は、耐久力に優れたステンレス屋外用ナイフ「フルメタル陸刀(りくかたな)」(定価2万2,000円)を開発。ものづくり系のクラウドファンディングサイト「Makuake」で5月22日午前11時に応援購入受け付けを始めたところ、それから12時間足らずの午後10時過ぎには応援購入が300万円を突破し、人気を集めている。
フルメタル陸刀は、全長340×幅40×ハンドル直径350mm、刃部は160mmで重量350g。難しいステンレスの曲げ加工に挑戦し、ハンドルまで丸ごと1枚のステンレスで作る一体成型で圧倒的な耐久性を実現。電解研磨加工でさびにくい皮膜をコーティングし、一般のステンレスより3倍もさびにくい。
刃厚は3mmもあるので固い食材やまき割りにも使える。狩猟道具のような形状で、ハンドルは握りやすく、携帯用に本格的な牛本革のレザーシース付き。ハンドル近い部分には、ロープを切るガットフック、枝を切る波刃も備え、機能性や実用性を詰め込んだ。
500本の限定生産で、最初の70本は超早割で消費税と送料込みで18,700円。続く100本は早割で19,700円で、午後10時半現在でいずれも完売。残っているのは20,700円が残り230本、2本セット早割37,400円が残り18セットとなった。
富田刃物はグッドデザイン賞を受けた製品もあり、「仁作」ブランドで一定の評価を得ているが、クラウドファンディングの挑戦は初めて。予想を大きく上回る申し込みに驚いている。