総合建設業の株式会社堀内組(堀内大祐社長・新潟県田上町川船河甲)は、ことしで創業110年を迎えた記念に公共事業を請け負っている地元の田上町と加茂市に110万円ずつ寄付することに決め、5月26日、田上町に目録を贈呈した。
午前10時に堀内社長と堀内堅会長が田上町役場を訪れ、堀内社長から佐野恒雄町長に目録を手渡した。堀内社長は「コロナ禍に見舞われている子どもたちのために使ってもらえれたら」と希望し、「こうして寄付できるのも地域のおかげ。恩返しになれば」と110年間、会社を支えてくれた地元に感謝した。
佐野町長は「町長に就任してからこんなに高額な寄付は初めて」と感謝。「コロナの関係で子どもたちはいろいろ制約されている。どういう形での活用がいいのか教育委員会ともしっかり考えて活用させていただければ」と述べた。
堀内組は江戸末期の1850年(嘉永3年)に堀内太三治が加茂町加茂新田で信濃川の水運業を始めたのが前身。そして1910年(明治43)に堀内祐吉が堀内組請負部を創業し、そこから数えてことしで110年になった。
これまで周年事業は行わなかったが、ことしは初めて5月16日に田上町交流会館で元ヤクルトスワローズの尾花高夫さんを講師に記念講演会と続いて記念式典を企画したが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止せざるを得なくなった。
それに代えて負担は膨らむが110周年にかけて田上町と加茂市に110万円ずつの寄付を決めたもので、加茂市には28日に目録を贈る。記念講演会は来年にリベンジしたい考えだ。