新潟県弥彦村は、コロナ禍にあって村内で自主的に村民に貢献する活動に取り組む2人に5月27日、小林豊彦村長名の感謝状を贈った。
感謝状を受けたのは、コンビニ店「ファミリーマート弥彦温泉前店」(弥彦村羽黒戸)店長の燕市吉田新町、細川勝行さん(65)と、宗佛光寺派湖山「法圓寺」(梨本哲哉住職・弥彦村矢作)当院の梨本雄哉さん(30)。午前10時に村役場を訪れて、感謝状を受けた。
細川さんは仕事疲れの回復にと、以前から数種類の還元水などをつくれる生成器を愛用していた。この生成器でつくれる次亜塩素酸水が新型コロナウイルスに効果があると知り、一方でアルコール除菌液が不足していることから、除菌液が手に入らない人の役に立てればと4月20日から希望者に次亜塩素酸水を無料配布している。
生成器をカウンター内に設置して次亜塩素酸水をつくりおきし、容器は持参してもらって希望者1人に500mlを提供。1日平均10人から20人の希望者が訪れると言う。「お客さんに喜んでもらえれば。常連になっている人が多い」と細川さんは話している。
法圓寺の梨本さんは、株式会社くうる(福岡県福岡市)が開発した共通テイクアウトサイトの初事例として、「テイクアウト弥彦」を5月15日に公開した。27日現在、14店舗の場所がわかるマップと、48のテイクアウトメニューを掲載している。
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店を支援しようと全国各地で次々と飲食店のテイクアウトを紹介する取り組みがスタートしたが、弥彦村は立ち遅れた。梨本さんは「後発なのでコロナ後も考える時間があった。SNSの情報は流れていくが、サイトならコロナ後も弥彦の情報発信に活用できる」と言い、「地元の活性化の手応えも感じてる。肝要なのは郷土愛。みんなで思いをもてばいろいろなことができるはず」と期待している。