1泊最大5,000円を割り引く新潟県の「つなぐ、にいがた。」県民宿泊キャンペーンにあわせて県民から宿泊先に初夏の弥彦温泉を選んでもらおうと、弥彦村でさらに2,000円を上乗せキャッシュバックする宿泊プランが登場した。
県は新型コロナウイルス感染症の影響による観光需要の落ち込みを支援しようと、自粛要請の段階的解除にあわせて県民宿泊キャンペーンの予約を開始した。キャンペーンでは、6月1日から7月31日まで県内宿泊施設を利用する県民を対象に1人当たり10,000円以上の宿泊に対し最大5,000円を割り引く。
それにあわせた弥彦で企画された宿泊プランは「弥彦で泊まろう!!【新潟県民限定ダブル割キャッシュバック】プラン」。県のキャンペーンで「じゃらんnet」か「楽天トラベル」が用意する5,000円割引クーポンを利用する宿泊客を対象に、さらにおとな1人につき2,000円をキャッシュバックすることで、合わせて1泊7,000円も安く宿泊できることになる。
どうせ温泉に泊まるなら県外でと考えていた人も、料理を味わうていどの料金でおまけにキャッシュバックに加えて各宿泊先で特典も用意する。
弥彦温泉旅館組合加盟の10旅館が対象で、実施期間は6月5日から7月31日まで。予約は6月1日(月)から受け付け、先着600人に達したら終了する。
県民宿泊キャンペーンの実施が発表されてから弥彦観光案内所にキャンペーンに関する問い合わせが届いている。弥彦山の新緑、超早出しの弥彦のブランドエダマメ「弥彦むすめ」、弥彦公園もみじ谷のホタル飛翔をはじめ、初夏の弥彦の魅力を楽しんでもらおうと弥彦村が予算化し、弥彦温泉観光旅館組合、弥彦観光協会と手を組んで行う。
緊急事態宣言が出されていた間も弥彦温泉のほとんどの旅館は営業していたが、利用は激減した。最大手の「四季の宿 みのや」は4月中旬から休館し、6月中旬に再開の予定だったが、県民宿泊キャンペーンにあわせて6月1日からに再開を前倒しした。
村は4月から来年3月まで温泉旅館が共同利用する温泉の使用料とそれに見合った下水道使用料を免除して支援する施策を行っている。とはいえいつまで客足の落ち込みが続くか見当もつかない。
みのやでは休館中、あらゆる支出を見直すとともに、業界のガイドラインに従って新型コロナウイルス感染症対策を徹底した営業を検討してきた。宿泊室の稼働率は最大で50%として密を防ぐ。ウリだったバイキングをやめて宿泊室に料理を運ぶ。それも接触を減らすため後出しの回数をできるだけ少なくする。
「まだまだ厳しい状況が続く」と白崎純也社長。「本来のおもてなしができないのは歯がゆいが、理解していただいてやっていくしかない」と弥彦観光に訪れることを期待している。問い合わせは弥彦観光協会(電話:0256-94-3154)へ。弥彦温泉観光旅館組合加盟旅館は次の通り。