万博婚の金婚夫婦が生まれ過ごしてきた三条市にマスク2万枚 (2020.6.2)

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大阪万博の1970年に結婚してからことしで50年の金婚を迎えた記念にと6月1日、旧三条市に生まれてこれまでずっと三条市で過ごしてきた夫婦が使い捨てマスク2万枚を三条市に寄付した。

三条市にマスクを寄付した小越さん夫婦と国定市長
三条市にマスクを寄付した小越さん夫婦と国定市長

小越憲泰さん(74)、百合子さん(74)夫婦。憲泰さんは東京で修行して帰省した翌年に厨房板金を手がける株式会社ハイサーブウエノを創業し、今も会長職に就く。

結婚記念日は5月5日。「今まで三条で仕事をさせてもらってきて、結婚50年の節目にマスクが足りないという話を聞き、少しでも役に立てば」と入手困難だったマスクの寄付を思いついた。4月末に入荷予定で結婚記念日までに寄付しようと考えていたが、入荷が遅れた。

小越さん夫婦は1日、ふたりで市役所を訪れ、寄付の目録を国定勇人市長に手渡した。憲泰さんは「市長はせがれと同い年なので、なおさら親しみを感じる」と話した。

新型コロナウイルス感染症の影響で、ハイサーブウエノは本業の厨房板金の仕事が減る一方で、取引先からの依頼で飛沫防止ガードの製造を始め、三条市も購入し、官民プロジェクトとしてPRも支援している。憲泰さんは「忙しいけど売り上げが落ちる」と笑っていた。

三条市では寄付を受けたマスクをいったん備蓄して医療関係や福祉施設など必要とする施設に配布する。


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