新潟県三条市のまちなかに宿泊したら“旅ラン”のお供にと、三条ホテル旅館組合と三条シティセールス事業実行委員会は、ランニングやウォーキングに便利なマップ「SANJO 10MILES RUNMAP」を製作し、6月8日から配布している。
三条市の中心地のマップに、BLUE、GREEN、REDの3つのコースをトレースしている。BLUEは三条市の中心地を東西に流れる五十嵐川の渡瀬橋−嵐川橋間の両岸を周回する1周約8キロ、5マイルのコース。車通りが少なく、市民も多く利用する。コース上には8つの橋があり、欄干に記される文字や図柄に注目するのも楽しい。疲れたら途中の橋でショートカットできる。上流方向にはスカイレースが行われる粟ヶ岳や日本二百名山に入る守門岳、下流方向にはロープウェイが人気の弥彦山。晴れたら美しい眺望が広がる。
GREENは五十嵐川から北側のJR弥彦線下を往復する約4キロ、2.5マイルのコース。弥彦線は電車本数が1時間に1本ていどで単線を高架にしたレアなローカル線。切れ目なく続く高架線は雨の日もぬれず、市民の定番の全天候型ウオーキングコースだ。2と7の付く日には、北三条駅周辺で朝市が開催され、地元の人や食材に出会える。
REDは主に五十嵐川から南側の地区を嵐南地区を周回する1周約4キロ、2.5マイルのコース。JR三条駅を基点に直線で結ばれる2大寺院、本成寺と三条別院をお寺めぐりできる。本成寺は法華宗総本山の寺院で、オリジナルの御朱印があり、三条でも活躍した「越後のミケランジェロ」とも称される幕末の彫刻師、石川雲蝶の作品が拝観できる。三条別院は浄土真宗大谷派の三条教区をまとめる寺院で、境内で三条マルシェが開かれることもある。
この3コース合わせて10マイルになるという計算。ほかにもマップにはポイントの写真入り説明もある。近年、旅先でランニングをする“旅ラン”がポピュラーになっている。三条市を訪れて旅ランを考えている人には願ってもないマップだ。
越前屋ホテル、三条ロイヤルホテル、会六旅館、三観荘など市街地にある宿泊施設で配布している。問い合わせは越前屋ホテルへ。