新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、緩和されつつあるとはいえ依然として県をまたぐ往来は自粛を求められているなか、新潟県燕市では来訪せずとも燕市への移住相談の窓口をと6月8日からオンライン移住相談を行っている。
平日の午前9時から午後5時まで、燕市への移住を考えている人や地方への暮らしに興味のある人の相談に市の担当者が答える。オンラインツールは、ZoomやLINEなど相談者の環境に対応。燕市での暮らしや仕事、移住関係の支援制度、子育て環境などの情報を提供し、安心して移住に踏み出してもらえるようにする。
移住を推進しようと燕市は、首都圏などで開催されてきた移住フェアなど移住促進イベントに積極的に参加してきたが、感染拡大の影響で軒並み中止、延期になっている。そこで移住相談会に代わる新たな移住相談の窓口をと、オンライン移住相談を始めた。開始初日にさっそく県内の女性1人から相談があった。
もっとも、これまでも必要があればそのつど遠隔地とオンラインで結んで移住の相談や打ち合わせを行ってきたので、まるっきり新しい試みというわけでもない。昨年度は移住を考えている人を対象に交通費も補助して燕市へ来てもらい、市内を案内する移住ツアーを行ったところ、15回に分けて25人が参加し、地域おこし協力隊に就いた1人を含む5世帯の14人が移住する成果をあげている。
移住相談に参加したい人は希望日の3日前(土、日曜と祝日を除く)までに申し込みフォームから相談を予約する。問い合わせは燕市地域振興課(電話:025677-8364)へ。