新型コロナウイルスの影響でイベントを中止する代わりに少しでも楽しんでもらえればと新潟県燕市粟生津地区のコミュニティー組織「粟生津親栄会」(荒木正美会長)は、地元の燕市粟生津公民館のブルーライトアップを行っている。
粟生津親栄会は定期的にイベントを行うなど燕市内でも活発に活動しているコミュニティー組織だ。しかし、地区の夏まつりの「粟生津まつり」とそれに伴う「真夏の祭典」は、ことしは中止になった。
この夏の地元のイベントがなくなったわけだが、それなら仕方がないとあきらめられないのが粟生津親栄会。活動が活発であるがゆえに何かしたいと、うずうずしていたところで思いついたのが、新型コロナウイルス感染症対策の最前線で社会生活を支える人たちへの感謝と応援の気持ちを伝えるブルーライトアップだった。
2017年から毎年11月に「灯(あか)りの祭典」を開いて粟生津公民館とその周辺をあかりで彩るイベントを行っているので、ライトアップは手慣れたもの。長さ10メートルの青いLEDチューブライト3本を購入して建物1階部分の屋根の縁を飾ったり、クリスマスツリーのように円すい形に巻き付けた。
さらにエントランスのダウンライトや外灯に青いフィルムを張るなどして建物をブルーライトで彩った。6月16日夜から設置をはじめ、翌17日も作業を進めた。夜になると会員10人ほどが訪れたが、できばえに満足させず、まだ完成というには至らなかった。まだ1、2日は手直しが続きそうだ。
もっとも、この作業を行っていること自体が楽しく、あーだこーだ、わいわい言いながらにぎやか。強制とかではなく自分たちが楽しんでいるのが粟生津親栄会の強みで、ブルーライトアップの完成に向かいながら、完成させたくないようでもあった。ブルーライトアップをいつまで続けるかは決めていない。