スノーピークが関学と包括連携協定 キャンピングキャンパスを提案しオリジナルマイボトルも開発 (2020.6.18)

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アウトドアブランドのスノーピーク(山井梨沙社長・新潟県三条市)と関西学院大学(村田治学長・兵庫県西宮市)は6月17日、包括連携協定を締結した。キャンプの要素を取り入れた新たな学び舎「Camping Campus(キャンピングキャンパス)」を提案し、学生主導のキャンプがもたらす効果に関する共同研究や関西学院大学生とSDGsの推進に伴うオリジナルマイボトルの開発に取り組む。

包括連携協定のオンライン記者会見で関西学院大学の村田学長(左)とスノーピークの山井会長
包括連携協定のオンライン記者会見で関西学院大学の村田学長(左)とスノーピークの山井会長

スノーピークが大学と包括協定を結んだのは初めて。関西学院大学の神戸三田キャンパス(兵庫県三田市)は、新たなキャンパスコンセプト「Be a Borderless Innovator」(境界を越える革新者)を掲げ、理系の強化、充実の一環として2021年4月から5学部体制へ移行し、学生および教職員が、国境、学問分野、大学と社会などさまざまな境界を飛び越える学び舎を目指す。

一方でスノーピークは、「人間性の回復」を社会的使命に、キャンピングオフィスを展開し、17年9月には慈恵学園札幌新陽高校と提携してキャンプを取り入れた授業を行うなど、キャンプや自然がもつ価値をさまざまなシーンで生かす取り組みを行っている。

関西学院大学の神戸三田キャンパスでのプレキャンプ
関西学院大学の神戸三田キャンパスでのプレキャンプ

両者の理念が一致し、包括連携協定締結に至った。キャンプの要素を取り入れた新たな学びのフィールド「キャンピングキャンパス」の構築を中心に、学生による主体的な学びの発展と活性化に貢献する取り組みを展開する。

神戸三田キャンパスに約20のテントが張れるキャンプフィールドを設置。新しい学びの時間と空間を提供する試みで、大学キャンパスという日常の中にテントやたき火といった非日常を融合させ、大学教育に自然そのものを積極的に取り入れ、人と人をつなげる新たな教育の場を創造する。

共同研究では、理工学部・人間システム工学科の長田典子教授による共同研究の実施を予定。専門の「感性工学」に基づいてキャンプで得られる感動やわくわく感といった目に見えない感性の価値をアカデミックに数値化して評価し、得られた知見を新しい学びの場やスノーピークのギア開発に生かす。

関西学院大学の神戸三田キャンパスでのプレキャンプ
関西学院大学の神戸三田キャンパスでのプレキャンプ

SDGsでは、関西学院大学限定のオリジナルマイボトルを共同開発する。学生によるマイボトル開発プロジェクトチームを結成し、スノーピークとともに意見交換して企画、開発に取り組む。21年度から新入生への配布や全学生を対象とした販売を予定し、神戸三田キャンパスで消費される年間約27万本のペットボトルのうち、3万本の削減を目指す。

新型コロナウイルス感染症で移動の自粛が求められているため17日、オンライン会見を行い、スノーピーク本社の山井太会長と関西学院大学の村田学長をテレビ会議システムで結んで思いを語った。

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