8年前の金環日食で買ったツールも駆使して日食観測 (2020.6.21)

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6月21日は全国各地で部分日食が観測され、1887年(明治20)に国内で初めて皆既日食の科学的観測に成功した三条市でも絶好の青空が広がって部分日食を観測できた。

2012年購入の日食観測用フィルターとスマホを組み合わせて加茂市から撮影
2012年購入の日食観測用フィルターとスマホを組み合わせて加茂市から撮影

三条市で8年前の金環日食のときに太陽を見られるようカバーつけた望遠鏡をスマホでのぞいて撮影
新潟市西蒲区で木もれ日
新潟市西蒲区で木もれ日

三条市・ステージえんがわでアルミホイルに穴をあけて投影

1887年、本州の中央を横断する皆既日食があり、三条市の永明寺山、今で言う大崎山は、その観測地点のひとつに選ばれた。当日は各地で天気に恵まれず、大崎山だけで観測に成功し、このときの写真記録は世界で唯一。それを記念して翌年、大崎山に観測日食碑が建てられ、三条市指定史跡にもなっている。

今回の部分日食は、新潟では午後4時10分に食が始まり、5時7分に食が最大となり、5時59分に終わった。最大で太陽の面積の31.0%が欠けた。

県央地域はこの日は終日、快晴に恵まれ、絶好の観測日和。肉眼では直接、部分日食を見ることはできないが、最大食のころは心なしか日差しが弱まったことを肌で感じることができた。

新潟は部分日食だったが、国内では金環日食が見られた8年前の2012年に買った太陽観測用フィルターなどを引っ張り出して観測した人や、太陽像をピンホールと呼ばれる小さな穴を通して投影して観測する人もいた。そうやって読者が撮影した部分日食を掲載した。


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