新潟県三条市矢田地内の沢を生かして6万8千平方メートルの敷地に100種2万株のハナショウブが育つ「しらさぎ森林公園」は、ハナショウブの花の見ごろを迎えて来園者でにぎわっている。
開花期にあわせて三条市は毎年6月中旬から7月上旬にかけて「花菖蒲まつり」を開き、健康ウォークやニジマスつかみどりなど多彩なイベントを展開しているが、ことしは新型コロナウイルス感染症対策で中止した。
花菖蒲まつりがないだけで、園内はこれまで通り開放。ただし体調が悪い人の来園自粛やソーシャルディスタンスの確保、マスクの着用を求めている。
日曜の21日は2,838人が来園した。臨時駐車場を開設したが終日、快晴の初夏の陽気となり、来園者に切れ目がなかった。駐車場は満杯の時間が多く、入場待ちの車列が10台以上に延びることもあった。
駐車場の収容台数が少ないこともあるが、園内は広大なので駐車場が満杯になっても混雑している感じはなく、密とは無縁。園内を散策し、しながら赤、青、紫や黄とさまざまな色や形の花を観賞していた。
じゅうたんを敷き詰めたような花に「いい色が出てるね」と感激。ハナショウブには「眠獅子」、「夏姿」、「祝杯」、「潮騒」など品種名を書いた札が立ててある。「男心」という品種に「女心はないの?」と話す人も。花と見比べて命名の理由を想像するのもおもしろい。また、夜はホタルが飛んでいて、昼も夜も園内で楽しめる。
花菖蒲フォトコンテストはことしも開かれ、しらさぎ森林公園のハナショウブをテーマにした6月30日までに撮影した未発表作品を募集している。応募作品は1人5点までで、三条カメラ商組合加盟店で現像した六つ切りに限り、レタッチはトリミング、色調、濃度、シャープネスの軽い調整にとどめる。
応募は7月27日までに三条カメラ商組合加盟店へ。審査結果は9月下旬ごろに入賞者に通知し、三条市のホームページなどで作品を紹介し、三条市の施設などに展示する。