老舗料亭の料理長が看板と誇りを賭けた料理対決「燕三条鉄人晩餐会」が7月5日(日)午後6時から「料亭 二洲楼」(新潟県三条市旭町1)で火ぶたを切る。料理人らしく食でエンターテインメントをと、客が審査員ともなってそれぞれの自慢の料理を味わう料理バトルを繰り広げる。
エントリーした料理人は三条市内の料亭の調理場を仕切る4人。2人ずつタッグを組んで東西2チームに分かれ、1人が1品ずつ自慢の逸品を調理する。
参加者はそれぞれを味わって味、見た目、コンビネーションと今回のテーマ「夏ばて解消料理」にどれだけそっているかの4項目で審査し、得点をつけ、勝敗を決める。調理場で調理するようすの映像を、参加者が集まる座敷でも見られるようにする。参加費は飲み物代と税金も込みでちょうど1万円で、先着30人で締め切る
6月23日、記者会見と組み合わせ抽選会を開いた。東方に決まった「寿司割烹 酉乃井」の十二祐一さん(51)=料理人歴30年=は「なかなかプレッシャーがかかるがやるからにはぶっ倒すつもりで」、「遊亀楼 魚兵」の結城義博さん(36)=15年=は「私だけ料理歴が圧倒的に少ないが、ぶっ倒すつもりで」。
西方に決まった「料亭 二洲楼」の石橋昭尚さん(50)=30年=は「歴史は関係なくガチンコで倒したい」、「餞心亭 おゝ乃」の田中真一さん(57)=38年=は「今までの経験を生かして今まで通り戦いたい」とそれぞれ決意を語った。
先に三条市内の9軒の料亭や割烹が力を合わせて疫病退散「アマビエ弁当」を4月から5月にかけて6回、販売し、計2,500個を販売。料理対決を行う4人も「アマビエ弁当」の調理に参加して勢いに乗っている。
代表の石橋さんは「緊急事態宣言が解除されて徐々に客が戻ってきた。しかし、イベントやまつりなど地域の行事がすべて中止になっている。そこで楽しめるイベントごとを提供したい」と言い、「これを機会になかなか料亭、割烹に足を運ばない人から来店してもらういいきっかけになれば」と期待。今回は第1回で今後も店舗やジャンルを変えて継続していきたい考えだ。
また「燕三条」と冠しているように、燕市の料理人からも参画してもらって燕と三条の料理対決というプランもある。参加申し込みは6月26日(金)から電話「0256-35-0321」で受け付け、定員の30人に達ししだい締め切る。