新潟県三条市神明町の神明宮(三上行雄宮司)は、夢に現れたこま犬に姿を変えた疫病退散の御利益があるとされる妖怪「アマビエ」を消しゴムはんこの御朱印にして授与を始め、ちょっとした人気だ。
神明宮の禰宜(ねぎ)、三上正行(41)さんの妻、慶子さん(39)は1、2年前に消しゴムはんこにはまり、神明宮の御朱印を慶子さんが消しゴムはんこで作るようになった。
既存のデザインを消しゴムはんこに彫るだけでなく、自分で描いた神明宮の拝殿やこま犬、神楽舞のイラストを消しゴムはんこにし、新たな才能を開眼している。
その慶子さんがある夜、アマビエのこま犬が現れる夢を見た。これはなにかの縁だろうと、新型コロナウイルスの終息を願って夢に出たアマビエを御朱印で再現した。
こま犬なのでアマビエも一対で、右のアマビエは「阿形(あぎょう)」で口を開き、左のこま犬は「吽形(うんぎょう)」で口を閉じているのも、こま犬と一緒だ。
御朱印料は300円。とくにPRもしていないが、6月16日にインスタグラムの神明宮の公式アカウント「ichinokidosinmeigu」に投稿してから、毎日のように授与を受けに参拝に訪れる人があり、地元の静かなブームだ。