新潟2区選出の自民・鷲尾英一郎衆院議員(43)が26日、県庁で記者会見して次期衆院選でも新潟2区から出馬することを表明し、自民党の公認を得られるよう「死に物狂いで全力を尽くす」と述べた。これを受けて同じ2区で自民2区支部長の細田健一衆院議員(55)もあらためて自身の公認は「揺るぎないもの」と述べた。両氏はこれまで3度、新潟2区で争ってきたが、次期衆院選では自民党内での公認争いをめぐる争いが表面化してきた。
衆院選新潟2区で両氏が対決した最初の2回は、自民党の細田氏と民主党の鷲尾氏の構図で細田氏が2連勝し、いずれも鷲尾氏が比例復活。3回目の前回は無所属になった鷲尾氏が勝利し、細田氏が比例復活した。
平均的な自民党議員以上に保守とも言われた鷲尾氏は昨年3月、民進党から自民党に入党したことで、新潟2区の自民党衆院議員が2人なった。その時点から次期衆院選ではどちらが自民党の公認候補になるのか、両氏はもちろんそれぞれの後援会も神経をとがらせていた。
とくにこれまで自民党議員として鷲尾氏と対峙してきた細田氏の警戒感は強く、公認が決まるまでは呉越同舟どころではない。
記者会見で鷲尾氏は、自民党新潟部から新潟1区からの出馬を要請されたが、新潟2区から出馬の意向を伝え、後援会や自民党衆議院支部からも新潟2区からの出馬を求められたことを話し、「何よりも2区の代表としてわたし自身がふさわしい人間であるということをしっかり訴え、自らの議席を軽々に誰かに明け渡すことなく死に物狂いで全力を尽くしていく」とした。
すでに細田氏が新潟2区の支部長に就いているなかで新潟2区から出馬することについては「波風が立つのは変わろうとしている証拠でもあることだし、変えていくことが、中期的、長期的に見たときに地元のためになる。あるいは次の世代になると思ったら、一時の批判は一身に受けながら、それをぐっとこらえながら前に進むことが必要だ」と話した。
自身が自民党に入党してから新たに3,200人以上の自民党員を増やし、党勢拡大に貢献してきたことをアピール。公認が得られなければ出馬しないのかとの質問には、仮定の質問だとして明らかせず、公認を得られるような活動するとした。
固持したことをしたが、面会したのは自民党新潟支部の幹部。事実上、新潟1区の候補者となる支部長の選考を進めている新潟支部は、党員アンケートで名前が挙がった鷲尾衆院議員に“1区からの出馬の意思があるか”、その意向を確認しました。
一方、細田氏は「次の選挙に公認候補としての出馬は揺るぎないものだと思っている。安倍総理からも県連会長からも新潟2区のために引き続き頑張ってほしいと言われたのは、そういうことだと思っている」と自身が公認を得る立場にあるとした。