新潟県燕市の鈴木力市長は6月30日、定例記者会見を行って12項目を発表するとともに、県教育委員会の中等教育学校の存続に関する方針についての質問に答え、中学校卒業後の中等教育学校への編入学などの可能性など持論を話した。
県教育委員会は25日、県立学校等再編計画で津南中等教育学校津南中等教育学校は「あり方を検討する」、佐渡中等教育学校については「募集停止」の方針を示しながらその後、一転して佐渡中等教育学校も津南中等佐渡中等教育学校と同様に「あり方を検討する」と見直す方針に変わった。
鈴木市長は「腰が定まらないまま方針を発表したのか」、「津南と佐渡で方針を違えた点が混乱に拍車をかけたのか」と見る一方、「方針を定めるに当たっては地元自治体とよく協議、話し合いをして理解を得ながら進めていってもらいたい」と注文した。
燕市には2005年開校の燕中等教育学校があるが、「ここ数年は県下一、倍率が高い」、「当面、佐渡や津南のような話になってくる対象の学校ではないと思う」とし、「給食費も負担しているのは燕中等だけだと思う。県と燕市はよくコミュニケーションがとれているので、コミュニケーションをとりながら今後のあり方を議論させていただきたい」と述べた。
中学校を卒業してから燕中等教育学校への編入学は認められていないが、「小学校の段階で6年間、中学、高校の進路を決めるのはなかなか勇気がいる」とし、中学を卒業して中等教育学校に行ける道があってほしいという保護者の声を聞く話した。
小中一貫校の流れができているなかで中等教育学校をどうみるという議論もあるが、廃止する、しないという議論だけでなく、「環境の選択肢を増やすみたいな議論」や「どういった形がこれからの時代にふさわしいんだろうかという立場で議論していただければ」と求めた。発表項目は次の通り。
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