新潟県三条市神明町の神明宮(三上行雄宮司)で6月30日、1年の半年分の罪やけがれを払う「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」が行われた。
境内の拝殿の前には、チガヤで丸く作った「茅の輪(ちのわ)」を設置。左、右、左の順にくぐすると病気が避けられるとされる。奉納された235個のちょうちんは華やかに見えるように、ことしは拝殿正面の参道に集中して下げた。
午後9時から拝殿となりの四隅の支柱にチガヤを立てたテントの下で三上宮司が神事を行い、一ノ木戸神明宮三条神楽保存会(笹川浩志会長)の伶人(れいじん)が太鼓や笛を鳴らした。三上宮司は納められた350枚の身代わりとなる人形(ひとがた)に書かれた名前をひとりずつ順に読み上げ、そのあとから伶人が神火で人形を焼納した。
神事は30分余りかかった。その間に10人ほどがぽつぽつと参拝に訪れた。新型コロナウイルスの感染防止のため、ことし5月の春季例大祭は奉納神楽に稚児は参加せず縮小して行った。三上宮司は「9月の秋祭りは稚児も含めてこれまで通りにやりたい」と願っていた。