新潟県弥彦村の新マスコットキャラクター「ミコぴょん」が誕生し、名前も決まったばかりだが、今度はご当地ヒーロー「やひこの農業を守るんじゃー」がいきなりデビューした。
7月4日、弥彦総合文化会館で開かれた地元弥彦小学校の5、6年生が参加する弥彦村土曜学習「弥彦Plan・Do塾」の開講式に乱入したのは、黒い衣装の「怪人かめむしマン」。続いて「しいたけレッド」が登場してパンチを繰り出すも怪人かめむしマンには効果がなく、「おこめブルー」、「ぎんなんイエロー」、「えだまめグリーン」、「いちごピンク」の5人の戦隊が加勢してやっつけた。
この日は直前にせりふなどを打ち合わせたていどでストーリーというほどのものはなく、いわばぶっつけ本番の顔見せ興行。ヒーローはそれぞれ弥彦の特産物にちなんでおり、それぞれ自己紹介。子どもたちは思いがけない事態にあっけにとられていた。
仕掛けたのは弥彦村議会議員で子育て応援ボランティアや弥彦村消防団に所属して社会教育委員でカフェでも働くなど、ヒーローを地でいくように活躍する那須裕美子さん(44)。この日の開講式に弥彦村教育委員会から弥彦農協青年部に講師派遣の依頼があったのがきっかけで、そのことが耳に入った那須さんが、ご当地ヒーローをやってみたいと手を上げた。
ご当地ヒーローは那須さんにとってあこがれで、「ずっとやりたくてうずうずしていた」。2015年に誕生した燕市・吉田北地区のご当地ヒーロー「方言戦隊メテオレンジャー」を勝手に先輩と仰ぎ、なかでも方言丸出しの機関銃トークが売りの「ピンク」にあこがれる。
それぞれのヒーローの胸を飾る特産品の名前とイラストのアプリケも那須さんのお手製。出演を終えた那須さんは「楽しかった!」と声を弾ませ、「これを最後にはしません!」ときっぱり。きっとまた弥彦村のどこかで出会えるはずだ。