運転記録証明書を活用して安全運転、交通事故防止に努め、成果を挙げた事業所を表彰する自動車安全運転センター優秀安全運転事業所表彰で7日、燕署でプラチナ賞を受けた佐川急便株式会社越後吉田営業所(燕市吉田西太田)、三条署で銀賞を受けた第一貨物株式会社三条支店(三条市猪子場新田)が表彰された。
この表彰は、事業所ぐるみで運転記録証明書を活用し、安全運転や交通事故防止に努め、無事故、無違反の成果をあげた事業所をその度合いに応じて最高賞のプラチナ賞から金賞、銀賞、銅賞として表彰している。運転記録証明書は勤務時間中であるかないかにかかわらず、運転免許の行政処分の記録を証明する。
表彰申請の時期に応じて1年を3期に分けて表彰している。今回はことし1月から4月までに申請されたことしの第1期の表彰。新潟県内では220件の申請があり、プラチナ賞6、金賞11、銀賞11、銅賞5の県内17署管内の計33事業所の受賞が決まった。
燕署も三条署も自動車安全運転センター新潟県事務所の栗原良光所長が出向いて表彰した。燕署には、佐川急便越後吉田営業所から原田茂生所長と松井雅紀安全推進課係長が訪れ、県警の山本有一県警本部長と自動車安全運転センターの種谷良二理事長の連名のプラチナ賞の表彰状や盾を根立一成署長から原田所長に手渡した。
今期のプラチナ賞は、佐川急便越後吉田営業所を含め全国で101事業所、新潟県内では6事業所が受賞し、佐川急便としては全国6営業所が受賞した。佐川急便越後吉田営業所のプラチナ賞は今期を含めて4回目になり、ほかに金賞4回、銀賞2回、銅賞2回を受賞している常連受賞者。前身の燕営業所から22年間、一度も人身事故を起こしていない。24年連続で表彰申請している。
原田所長は「身に余る光栄で、さらにえりを正して交通安全に取り組んでいきたい。他の模範となるよう心がけ、周知したい」と述べた。佐川急便では安全運転基本要領を習得したドライバーだけがコースに出ていくとし、「交通弱者の保護を基本に横断歩道での歩行者保護も十分に理解して交通事故防止に取り組みたい」と話した。
根立署長は「引き続きこの地域の地域の模範として、歩行者保護や適正な運転速度で、ほかの車がスピードを保ってくれるほどの効果に期待する」と交通安全意識の啓発につながる役割を求めた。
三条署には第一貨物三条支店から後藤俊正支店長が訪れ、県警本部の古川尚史交通部長と自動車安全運転センターの栗原良光新潟県事務所長の連名の銀賞の賞状や盾を真島豊署長から手渡した。
第一貨物三条支店は23年連続で表彰申請し、過去に銅賞を受けたことがある。年4回の交通事故防止月間を設けて実践訓練を行っている。「交通ルールを守るのが最低限の事故防止。模範となるような譲り合う取り組みを三条支店のドライバーで徹底している」とし、「表彰を受けたことは社員の皆さんのたまものと社内で周知し、引き続き受けられるように努めたい」と話した。真島署長は「ドライバーの皆さんの安全意識が一般の人へPRにつながれば」と願った。