全国で発生する大規模災害に所有するボランティア活動用の資機材を届けている。「NPO法人 にいがた災害ボランティアネットワーク」(李仁鉄理事長・三条市元町)は7月13日、九州豪雨で大きな被害を受けた熊本県の八代市と荒尾市に向けて資機材を発送した。
資機材は、にいがた災害ボランティアネットワークに格納してありり、13日午前、ボランティア団体、地域の社会福祉協議会、燕三条青年会議所、自衛隊新潟地方協力本部などから31人が参加。三条市と災害時における物資の輸送に関する協定を結んでいる運送会社、マルソー株式会社の14トン大型トラックに積み込んだ。
積み込んだ資機材は、スコップや一輪車、ジョレン、十能、移植ごて、バケツ、法規、くま手などから高圧洗浄機や噴霧器まで数百にのぼり、3分の2は八代市、3分の1は荒尾市向け。2日後の15日午前8時は八代市災害ボランティアセンター、11時に荒尾市災害ボランティアセンターへの到着を予定している。
この日は、三条市で9人が犠牲になった7.13水害が発生してからちょうど16年。当時、三条市には初めて災害ボランティアセンターが開設され、3週間で2万3千人ボランティアが災害支援に大きく貢献した。
その経験とノウハウを継承し、今後の災害支援に役立てるため、常設で専門の団体をと翌年、にいがた災害ボランティアネットワークが発足した。資機材は大規模災害があるたびに全国各地へ届けており、それは災害時に支援してくれた全国への恩返しであり、にいがた災害ボランティアネットワークの使命。今回は昨年10月に発生した令和元年東日本台風で被害を受けた神奈川県相模原市に資機材を発送して以来になる。