新潟県三条市で9人が犠牲になった2004年の7.13水害からちょうど16年を迎えた7月13日夜、三条市のミズベリング三条でことしも「7.13メモリアルキャンドル」が行われ、例年を上回る300人近くが参加して冥福を祈った。
毎年恒例のイベント。これまでは来場者からキャンドルに火をつけて文字や図形を描くように並べてもらったが、新型コロナウイルスの感染防止のため、ことしは職員が事前に約700個のLEDキャンドルを並べ、「7.13キズナ」の文字と疫病退散の御利益があるともいわれる妖怪アマビエのイラストを光で描いた。
ミズベリング三条の水防学習館をナイトミュージアムとして夜間も開放。地元の小中学校や保育園を通じて配布したちらしの引換券を持参した先着100人にシャボン玉をプレゼントし、非常食試食体験や景品付きの防災クイズ、ライブ演奏も行われた。
日が暮れるとともにLEDキャンドルの光が明るく浮かび上がった。参加者のほとんどが親子。廃油を使ったキャンドル10個余りをテーブルに並べて子どもたちから火をつけてもらって点灯式を行い、1分間の黙とうも行った。
子どもたちがどこまで7.13水害に思いを寄せることができたかはわからないが、コロナ禍で行動が制約されるなか、特別な夜を楽しみながら過ごしていた。